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DEAD EYES SEE NO FUTURE

立ち込める線香の香り
噎せ返る程の
灰が喉に貼り付くような嘔吐感
白い清潔な綿布で覆われている
忌まわしい顔が見えないように
母親が泣いている
でもそれは決して僕が死んだからじゃない
ただ自分の息子が死んだという事実への悲しみ
僕自身の人格を母親は知らない
息子が死んだ
私は何と不幸な母親だろう
息子が死んだ
お金はどれだけ掛かるだろう
息子が死んだ
母親の教育が悪かったせいではないかと
妙な噂を立てられやしないだろうか
息子が死んだ
どうして助けられなかったのか
こうなってしまう前に
息子が死んだ
私は駄目な母親だ
私は駄目な母親の烙印を押されてしまうのだ
息子が死んだ
私は何と
私は何と不幸な母親だろう
綿布の下の顔
僕の顔は冷たく硬く青白く
目を閉じて口を結んで
死人の顔をしている
今まで乗ったこともないような
立派な車に載せられて
綺麗にお化粧されて
真っ白い純潔の衣装を着せられて
僕は嫁ぎます
この家の人間ではなくなります
人間ではなくなります
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WORD SALAD

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†黒焔†>ねえ、ねえ、そこに転がってる人、寝る?(4:34)

†黒焔†>ねえ、ねえ、そこに転がってる人、寝る?(3:18)

>(1:22)

†黒焔†>おやすみぃ~(1:01)

魔女を狩る者>んじゃまた(1:04)

A.リッパー>そかそか。俺も落ちよっかな。おやすみ。(0:59)

†黒焔†>あたしもー!明日朝早いし☆(0:56)

A.リッパー>おーおやすみ。(0:54)

魔女を狩る者>ごめん、俺そろそろ落ちるわ。眠くなってきたし。(0:51)

A.リッパー>うお、早いな。(0:49)

†黒焔†>あっもうこんな時間!!(0:47)

A.リッパー>そっか、腎臓疾患だからかな?(0:46)

魔女を狩る者>だったはず(0:43)

A.リッパー>そうらしいね。腎臓だっけ?(0:41)

魔女を狩る者>まあそういうこともあるって(0:36)

A.リッパー>えーっと……(0:26)

†黒焔†>お婆ちゃん巻くんだって(0:21)

†黒焔†>誕生日だから何かあげようと思って(0:19)

†黒焔†>ん、死んじゃったんだけどね(0:19)

魔女を狩る者>いやその(0:18)

A.リッパー>黒ちゃんのお婆ちゃんって亡くなんなかったっけ? 半年暗い前に(0:16)

魔女を狩る者>ん?(0:14)

A.リッパー>ユリでいんじゃね? てかさ……(0:10)

魔女を狩る者>・・・で、結局どーすんのさ?(0:08)

A.リッパー>おいw魔ー君まで言うかw(0:04)

魔女を狩る者>まあ確かにイメージ違うわなw(0:02)

A.リッパー>悪かったなw(0:00)

†黒焔†>イメージ違うなと思ってw(23:59)

†黒焔†>ごめんw(23:58)

A.リッパー>何で笑うんだよw(23:55)

A.リッパー>いや全然詳しくないけどねw でももしアレなら調べてみるし。(23:53)

†黒焔†>花言葉とかwww(23:53)

魔女を狩る者>お、そーゆーの詳しいの?意外。(23:51)

A.リッパー>花言葉とかは?(23:48)

†黒焔†>んー。。。そゆのあんま気にしなくていいかな。。。(23:43)

A.リッパー>どうだろ? お婆ちゃんの好みにもよるんじゃない?(23:39)

魔女を狩る者>あんま派手じゃない方がいいのかね?(23:35)

†黒焔†>おっ、いいね☆他には?(23:33)

A.リッパー>何がいいかね。ユリとか? 何となく。(23:31)

†黒焔†>何がいいかなー(23:27)

A.リッパー>なるほろ(23:25)

魔女を狩る者>誕生日にあげる花何がいいかってさ。(23:22)

†黒焔†>花をあげるんだけど何がいいかなって(23:22)

†黒焔†>お婆ちゃんの誕生日プレゼントに(23:19)

魔女を狩る者>いや何か黒ちゃんがねお婆ちゃんの(23:18)

A.リッパー>どしたの?(23:14)

†黒焔†>こんばんw(23:11)

A.リッパー>どもどもw(23:10)

魔女を狩る者>おいーすw(23:10)

†黒焔†>お(23:10)

A.リッパー>おいっす!(23:09)

魔女を狩る者>俺そういうの分かんねえなぁ。(23:06)

†黒焔†>でさ、どういう花がいいかと思って。。。(22:59)

A PAST AND FUTURE SECRET

昔から他人よりワンテンポ遅れた人間だった。
俺が初めてラジコンカーを買った時、クラスメイトたちは既にラジコンに代わる
新たなオモチャを見付け、徐々にラジコンでは遊ばなくなってきていたし、
俺が昼休みのサッカーに加わわるようになってから、
だんだんとサッカーに参加する人数は減っていった。
異性を意識するようになったのは高校生の頃、恋愛に興味を持ったのは大学に入ってから。
音楽にのめり込むようになったのも大学に入ってからで、
しかもそれは20年前に流行ったスタイルの、今となっては最高にダサい音楽。
ギターを買ったのはその5年後。捨てたのはその半年後。
周りの奴等が学園祭でバンドをやっていた時には微塵も興味がなかったのに。
酒を初めて飲んだのは会社の新入社員歓迎会、初めて記憶を飛ばしたのは2ヶ月前。
この歳になるともう、誰も記憶が飛ぶような無茶な飲み方はしない。
つい最近になってタバコを吸うようになったら同僚が禁煙を始めた。それも、3人同時に。
またか。
一人は、どういうワケだかは知らないが、医者に止められたらしい。これは仕方ない。
もう一人は嫁にやめろと言われたらしい。そういうことは結婚する前に言わないか、普通。
最後の一人は「体に悪いから」だとか。なかなか笑わせてくれる。
体に悪いのなんか初めから分かっていただろう。
どうせまたすぐに吸い始める癖に。
俺なんか恋愛すらマトモにしたことがないのに、結婚している奴がいる。
俺がようやく結婚する頃には既に離婚しているに違いない。
それで、俺が離婚して、ほとほと女に懲り果てて
もう二度と結婚なんかしないと心に誓った頃には、
コイツは再婚して幸せな家庭を築いていやがるのだろう。
ふざけた話だ。考えただけで胃がムカムカする。
俺がやっと定年退職して、自由な時間を得た頃には、お前等は全員墓の中にいるのだろう。
何故俺を独りぼっちにするんだ。
俺が墓に入る頃には、お前等はすっかり土に還って、
全く別の物質となってこの星を循環しているのだろう。
どうしていつも俺だけ置いてけぼりなんだ。
吐き気がする。

夢☆ファンタジー(メイドさんのお話4/4)

メイドさんが生き返る気配はない。
失敗だろうか。
しかし、失敗したからといって落ち込む必要はない。
どうすれば成功するのか考えればいいだけだ。
いつかどこかで誰かが言った。目標に向かっている限りはいつか目標にたどり着く、
何故なら"向かっている"のだから……と。
その通りだと思う。
そして失敗が成功への一つの一里塚だと考えれば、
落ち込むどころか希望の光で胸が満たされてくる。
今のメイドさんには何が足りないか。
血が足りない。いくら心臓が動こうとも血がなければ意味がない。
血液は生物の燃料だ。
そうだ、動くには燃料が必要だ。答えは、案外あっけなく導き出された。
俺は玄関から灯油が入ったポリタンクを引き摺ってくると、
電動給油ポンプをメイドさんの喉奥にしっかりと挿し込み、
抜けないようにグッと左手で押さえつけたまま右手でスイッチを入れた。
ゴボゴボと音をたてながらメイドさんの身体に灯油が注ぎ込まれていく。
メイドさんの喉からはすぐに灯油が溢れてきたが、
どうもメイドさんの身体に灯油がきちんと入っている気がしなくて、
部屋が汚れるのを覚悟でそのまま給油し続けた。
メイドさんの身体がグチャグチャに灯油浸しになって、
メイドさんを中心に灯油溜まりがじわじわと広がるのを見て、
さすがにもう充分だろうとスイッチを切った。
メイドさんは動かなかった。
待てども待てども動かなかった。
じっと待つ内にすっかり明るくなって、腹が空いてきた。
何か食べに行こうか。
このメイドさんをどうしよう。
今は考えないことにした。
飯を食べている間にメイドさんを生き返らせる新たな案が思い浮かぶかもしれないし、
飯を食べて帰ってくる頃にはメイドさんが目を覚ましているかもしれない。
そう考えて、血と灯油でグチャグチャになった格好のまま、部屋を出た。
太陽の光が眩しく、スカイブルーの爽やかな風が頬を撫でた。

METAL HEART(メイドさんのお話3/4)

どうやら、メイドさんはもはや、生きてはいないらしい。
なあに、生きていないのならば生き返らせればいい。
俺は生来不器用で、指先を使った作業は得意ではないが、
中学生の時に授業でラジオを作った時は立派にノイズ混じりの音を出してみせたし、
メイド一人生き返らせるくらいワケはない。
幸い、胸部の損傷は軽いように見える。
メイド服を着ているからよく分からないが、
かと言って意識を失ったメイドさんの服を脱がせるなどという破廉恥な行為は
許されるはずもない。
が、損傷は軽いように見える。
とにかく、心臓さえ無事なら何とかなるはずだ。
そして、人間の体は電気信号を伝達して動いていると聞いたことがある。
つまり、電気で心臓を動かしさえすればメイドさんは生き返るはずである。
試しにメイドさんの左手首の裂け目にACアダプタを無理矢理挿し込んでみた。
「メイドさんメイドさん起きてください」
メイドさんはピクリとも動かない。
ここで俺は重大なミスを犯していたことに気が付いた。
ACアダプタの双又をメイドさんに挿していたのである。
反対側の端子はどこにも繋がっていない。
「あああ間違えたよメイドさん」
これでは電気が流れるはずはない。
双又を左手首から抜き、代わりに反対側の端子を
グリグリと押し付けるようにして挿し込む。
喉が渇いていくのを感じながら、ACアダプタの双又をコンセントに挿す。
瞬間、ゴクリと唾を呑む。
部屋の空気が静寂で満たされる。
メイドさんは動かなかった。
待てども待てども動かなかった。
きっと電気が全身隅々まで周り切るのには時間がかかるのだ、
そう考えて待ったがメイドさんは動かなかった。
きっと心臓の拍動に必要な電力が充分溜まるのには時間がかかるのだ、
そう考えて待ったがメイドさんは動かなかった。
「メイドさんメイドさん起きてください」
メイドさんは動かなかった。
待てども待てども動かなかった。

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